こんにちは、ヒーラーの大澤です。
今日はスピリチュアルの領域では固定概念とか言われたりする『認知の歪み』について少し掘り下げていきます♪
認知の歪みとは?
僕は専門家ではないので今回も簡単に説明をさせていただきますね。
アメリカの精神科医であり、うつ病の認知療法の創始者であるアーロン・ベック氏とその弟子のデビット・D・バーンズ氏によって確立された概念です。
この認知の歪みが強いと精神疾患などの症状を長引かせると考えられています。
前回のブログでもご紹介したようにこの歪みが強かったり、固定概念が強かったりするとスピリチュアル的には身体に異常を来たします。
では、その定義となる10パターンを紹介していきます。
全か無かの思考
これは究極的な完璧主義です。「一つでも失敗があったら他が成功してても全部失敗だ!」と考えてしまうものです。
この世界には完璧は存在しません。誰だって中途半端にして有耶無耶にしてやり過ごしてる問題は五万とあります。
けど、この思考ではそれを許さないのです。「あ!トイレ掃除だけ忘れてた!こんなの掃除してないのと一緒だ…。」みたいなパターンです。
行き過ぎた一般化
何度か上手くいかなかった内の一回や二回を過大に取り上げて「いつも私は上手くいかない。今回も絶対失敗するんだ。この先ずっとそうなんだ。」と考えてしまうパターンです。
確かに人間というのは、経験から人は学習するものですが人生は何が起こるか分かりません。前回がダメだったから今回もダメという根拠はどこにもないです。
心のフィルター
「思い切って行ってみたけど良い事なんて何ひとつなかった」という思考パターンです。
生きていれば何かしら行動を起こせば、良いことも起こるし悪いことも起こります。それでも心にフィルターがかかったように悪い事だけしか見えないのです。
これを選択的抽象化ともいいます。
マイナス化思考
心のフィルターでは良かったことが見えなくなってしまうのであったのに対して、マイナス化思考では良いことも悪い事のように考えてしまうという思考のパターンです。
例えば電車でお年寄りに席を譲っても「オレはなんて偽善者なんだろう。周りから良い目で見られたいのか?」みたいに自分を卑下するパターンです。
誰かに親切にした事実は良いことに変わりはありません。また人生や事業で成功したのも、周りの方々の支えもありますが本人の努力の賜物です。
そんな自分を素直にほめてあげたいものです。
結論の飛躍
これにはさらに2つのパターンがあります。
心の読みすぎ
それが本当かどうかも確かめないうちに断片的な言動でその人を判断してしまうというパターンですね。「〇〇が挨拶を返してくれない。きっと私のことが嫌いなんだ!」
先読みの誤り
決まってもない将来のことを決めつけてしまう思考のパターンです。「きっと私はずっと孤独なんだ。誰も愛してくれるはずがない」なんて具合にですね。
拡大解釈と過小解釈
自分の失敗や短所を大きく捉えて、成功や長所を過小評価する。(他人に対してはその逆)というパターンですね。分かりやすく言うと針小棒大とか人に優しく、自分に厳しくという感じでしょうか?
良い所を小さくとらえ、失敗やマイナスなところばかりを大きくとらえるので破局化とも言われたりします。
感情の理由づけ
自分の感情で感じたものが全てだと思うパターンですね。
「アイツむかつくわー!こんだけムカつくってことはアイツ実は嫌なヤツに違いない!私の感情がそれを証明してる!」
「私はダメ人間だ。私がそう思うのが何よりの証拠」みたいな感じです。
100人いれば100通りの見方があります。自分の感情で物事を決めつける前に、自分の感情によって作り出された
認知が正しいかを検証した方が良いかもしれませんね。
すべき思考
自分やそれまでの家庭環境で培われたルールにかんじがらめになってるパターンです。
「主の稼ぎで生活させてもらってるんだから飲み会が多いとか、家事を手伝ってくれないと不満を漏らすべきではない」とか「社会人なんだからニュース見ろよ。そんなの常識だろう」などなど。
ある程度のルールは必要かもしれませんが、それを『常識』にしてしまったり『あるべき姿』としてしまうと、自分の本来の感情よりもその枠にとらわれ過ぎて自由に動けなくなったり、相手の反応にイライラしたり悲しむことになります。
レッテル貼り
行き過ぎた一般化の深刻バージョンですね。
例えばいくつかの原因が重なって計画が頓挫したにも関わらず「自分は本当にろくでなしだ」と考えてしまったり、「〇〇は△△な人間だからな」と決めつけてしまうパターンです。
物事の原因と結果は色々な物が重なり合ってそうなっているので、一概に何が原因というのは決められないものです。
個人化
自分では操作できない出来事だったのにも関わらず、全て自分(他人)に否があると考えてしまうパターンです。
また必要以上に責めるのもこれに当たりますね。
例えば「両親が離婚したのは私のせいだ」「この間のプレゼンが失敗したのは全部アイツのせいだ!」
…後者はジャ〇アンみたいですね。
あの人の行為の結果はあの人のものだし、あなたの行為の結果はあなたのもの。「いやいや、それ関係ないから!」って話がまさにそれですね。
まとめ
今回は認知の歪みについてご紹介いたしました。
今回の内容については「私〇個当てはまってた…マジか」って凹んだりムカついたりする必要もないし、誰かの人格を否定するものでもありません。
ただ、こういう思考のパターンを持っていると精神疾患が長引いたり、またはこういう癖を持っていると精神疾患まで行かなくても自分がツラくなっちゃうよ?ってだけの話です。
僕もうつ病になる前やうつ病が本当にが酷い時は、これらのパターンがいくつも当てはまってましたね笑
自分の固定概念に気付いて修正していくには、精神科医や心理カウンセラーの下で認知行動療法を受けたり、関連の書籍を読んでみると良いかもしれません。
おまけ
早稲田大学の名誉教授で、心理系の本をよく書かれている加藤諦三さんってご存知ですか?
僕もいくつか拝読させて頂いててですね。直球どストレートな書き方で読んでてグサグサ来るんですが(笑)でも的を得ているから凄く面白いです。
特に「自分に気づく心理学」は氏の書籍の中でもずば抜けて人気みたいですね…納得!
出版社は心理系やスピリチュアル系を良く取り扱ってるPHP出版です。是非読んでみてください♪
それではまた後ほど(^^)/